・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

あいのうた

天使は甘いものが好き

雨と名乗る天使がいて、 目の前がきらきらした。 私を呼ぶ声は優しいし 同じ猫だと笑う目はイタズラ好きだった。 悪い人でも良いやと思うのは いけないことかもしれないけれど それでも、 揺れる金髪が目を眩ませて 正しい判断が出来なくなりそうだ。 大きな…

きみにもとどくといいな。

小説サイト、『きみに、あいのうたを』ですが 大量更新祭の投票が済み、 今日から更新を再び開始致しました! 今日は、人魚姫の恋を2Pほど。 少ないですが、これがぼくの精一杯です。。 これからも時間を見つけて更新して行くので どうか応援の程、よろしく…

きみのこえがだいじなんだ

2周年祭の投票途中結果発表です。 ・人魚姫の恋…41.7% ・ジャンル:悲恋…16.7% ・ジャンル:青春…16.7% ・君に恋する100のお題…8.3% ・ジャンル:片想い…8.3% ・ジャンル:狂愛…8.3% 残り1週間ほど。 まだまだ投票を受け付けておりますので 是非ご参加下さい…

ことばをつむぐのはぼくのため

眠れないから、眠れるように。 小説書きに100の質問を、答えてみる。 続きにて。 長いのでご注意。 :: 小説書きに100の質問 ::

きみのかなりあがないている

お知り合いさんの日記を読み漁って居たら 杏仁豆腐の写真が有って うわー食べたいーって 為っている遊兎です← 休み休み 小説書いてます。 一切ストックもないのに 20頁更新祭とか企画するからこうなるんでしょ← 小説さいとのいべんと ご参加有難うございます…

ことばをつむぐしゅんかん

久しぶりに、サイトを更新いたしました。 んーと、2ヶ月放置でした、ごめんなさい。 それまでの間、本当に 奔走状態で。 書きたい話が沢山ありすぎて 上手く言葉になりません。 でもとりあえず、新連載も始めたし ぐみちゃんにも手伝ってもらって 始動する話…

さいあいのひとへおくる

最愛のヒト。/Piece of Clover 姫 "大切なモノは失ってから気づく"なんて言葉 映画の中だけだと思ってた どこかで勘違いしてたみたい 貴方は 貴方だけは どこにも行かないなんて 保障なんてどこにもなかった そんなコトさえ忘れていた 貴方といるのが幸せだ…

こころやすらぐばしょに

ふあーっ。 小説サイト、りにゅーあるしました。 サイト名、かわりましたよー。 『きみに、あいのうたを-Love Song For YOU-』 内容はちょっとだけいじっただけです。 それ以上に、サイト名変更の挨拶周りの方が大変だった← リンク貼っていただけてるのは、…

59.横顔

あんなにも想い続けていた君が目の前にいるなんて、 本当に夢みたいで。 あたしは、頬が熱くなるのを感じざるをえなかった。 君のオススメのカフェは、落ち着いた雰囲気で お洒落なインテリア、コーヒーの柔らかい匂い、 まさに君ぴったりのイメージの場所。…

58.買い物

そいえば、もうすぐ君の誕生日だなあなんて、 思い付いたら行動に移すのは簡単だった。 運よく今日は学校も休み。 暇つぶしがてらに買い物にでも出掛けよう。 そう思ってあたしは家を出た。 口先では暇つぶしだなんて言ってたけど、 君には何が似合うかなな…

57.夏休み

蝉がこれでもかってくらいに鳴き叫んで 毎日額に汗を滲ます7月の半ば。 あたしは一枚のプリントに悩まされていた。 間延びしたチャイムの音を合図に一気に息を吐く。 「「終わったー!」」 机の上の数学のテストを乱雑に教卓に滑らし、 あたしと君は脱兎の…

56.CD

久々に部屋の大掃除をしたら 3年前に君から借りたままのCDが出てきた。 あの頃流行ってたアルバムで、君が買ったと言っていたから 貸してって何度も頼んだっけ。 掃除の手を休め、コンポにCDを入れる。 流れ始めたのは、あの時と何にも変わらない どこ…

55.後ろ姿

最後に見たのはいつだろう。 随分前だということはわかるのだけれど。 はっきりした日付を思い出せないまま、 あたしはベッドに仰向けに倒れ込んだ。 重い瞼を閉じると 君の後ろ姿が浮かんだ。 忘れられない、君の遠ざかる背中。 うすぼんやりとした君の表情…

54.居残り

君の巻き添えを喰らって、一緒に教室に残ったはいいけれど。 今日はいつもぐだぐだ残っているクラスメイトすら あっさり帰ってしまった。 二人きりの教室。 君とふたりっきり。 頭を抱えながら課題を進める君を横目に あたしは窓の外を見つめて胸の高鳴りを…

53.廊下

バタバタと廊下に足音が響く。 うるさいほど聞こえるその足音の主を、あたしは知ってる。 というか、そいつはあたしの教室に向かって走ってるんだろうけど。 そのバタバタがより大きくなってきて、近づいてきたのがわかる。 ききーっと上履きを鳴らし、騒音…

52.挨拶

あたしは、誰もいない桜並木を歩いていた。 明日から新学期から始まるという 4月のある日。 何もすることがなくて、 ただひとり外へ出てきた。 花見のピークが済んだのか この桜並木には人が全くいない。 少し強い風に舞う花びらをあたしはなんとなく目で追…

51.微笑む

「別れよう。」 なんとなく、分かってた。 そろそろだなってココロのどこかで理解してた。 君との間に隙間ができて、それを埋めることができなかった。 「そうだね。」 分かっていたつもりだったけれど、 あたしの声は掠れて、情けなく裏返った。 君とは随分…

50.同窓会

「なんか届いてたよ。」 家に帰ってきた途端、母親にそう言われた。 「なんかって何?」 母親が指差したのは机の上の葉書。 中学の同窓会の知らせだった。 一瞬ちくりと胸が痛んだ。 そのまま、葉書を持って自分の部屋へ向かう。 中学の頃、付きあっていた人…

49.負けず嫌い

あたしたちは似ているらしい。 そりゃあたしは女で君は男だから、体格とか声とかは全然違うけど。 友達はみんな声を揃えて言うの。 「負けず嫌いだって。」 「俺が?」 「あたしもらしいよ。」 「んなことないし。」 「だよね。」 放課後いつものように教室…

48.自信

君が好き。 そう言えたら、どれだけ幸せだったんだろう。 君が嫌いになれたら、どれだけ楽だったんだろう。 君は、凄く凄く格好良くて。 憧れみたいな存在でした。 ひとつ上の君。 小さい頃からよく遊んでくれていて 近所の優しいお兄さんだった。 いつの間…

47.ベッド

「んーっ。眠い〜。」 ベッドに飛び込み、伸びをしたあたし。 「それは自分の部屋に帰ってから、やれよ。」 あたしと自分の2人分のかばんを持ってきた君は、 ベッドに沈むあたしに呆れた声で言った。 そう、ここは君の部屋で あたしがいるのは、君のベッドの…

46.窓越し

「そろそろだな。」 君がぽつりと呟いた。 「そだね。」 時計を見上げると、電車がくる時間になっていた。 君もあたしも俯いたまま。 -列車が参ります- 駅員の放送にあたしたちは、荷物を持って改札へ向かう。 あたしは今日旅立つ。 君のいない街へ。 将来の…

45.写真

「ねえ、これ誰ー?」 アルバムの中の一枚を指差して あたしは君に振り向いた。 「んー?同じクラスだった山田。」 「へぇ。じゃあこっちは?」 「陸上部の田中。」 「ふーん。」 君の部屋で、あたしは君の中学時代のアルバムを見ていた。 君は興味がないの…

44.哀願

「愛してよ。」 口から出たのは、その言葉だった。 あたしは、数十分前。 結構長い付き合いだった彼氏に別れを告げた。 というか告げざるを得なかった。 目撃してしまったのだ。 自分の彼氏が他の女の子とホテルから出てくるところを。 あいつは気づかないま…

43.無視

君と話したのは、もうずいぶん前の事。 何の話だったかすら覚えてない。 君と話すの、大好きだったんだよ。 君が笑うのも、突っ込むのも、冗談すらも 全部全部独り占めしていたかったくらい。 でも、君はあたしじゃない子を好きになった。 一生懸命話しかけ…

42.夏

「暑いね〜…」 「夏だからな。」 「そうなんだけどさ。」 「だけど?」 「暑すぎだよね〜…」 「だーかーら!」 何度も言わせんなと君が眉をひそめる。 それに「はいはい」とあたしは返事をした。 冷房設備のない教室はまさに地獄だ。 昼を越えると30度なんて…

41.隠れんぼ

君にね、心配してほしかったの。 それだけの理由で学校をサボるなんて 本当最低な女だな、あたし。 自嘲するように笑うと冷たい風が頬を撫でた。 まだ春にはほど遠い。 あたしは冷えた手を意味もなく組み合わせた。 ふと思いつき、ポケットの携帯を取り出す…

40.席替え

あたしの席の隣は なぜかいつも君。 別にあたしは裏工作なんてしてないし たぶん君もやってない。 だけどもう半年近く、君の隣の席にいる。 君は授業中、いつも眠そうで。 先生の話なんて全然聞いてない。 課題プリントもほとんどやってないし もちろん授業…

39.彼氏

彼氏なんていらない。 それがあたしの口癖だった。 その度に友達は 「強がり言うな」 って言われたけど。 本当だよ。 彼氏なんていらない。 君がいればそれでいいの。 でもそれは決して許されない気持ち。 君はあたしと血が繋がってる。 実の兄妹。 でもそん…

38.風邪

近所のスーパーで買い物を済ませたあたしは 自転車を君の家へと走らせた。 君との関係は幼なじみの延長みたいなもので あたしだけが君に好意を抱いている。 そんな感じ。 君の気持ちは聞きたくなかった。 聞いてしまったらもう、いつものように話せないと思…