・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

ぶんこぼん

【仮面病棟・時限病棟】

久しぶりの文庫本レビュー。 最近読んだ本、たくさんあるのに 全然書いてないな。 ぼちぼち遡って書こうかしら。 昨日・今日で読んだ2冊。 天久鷹央シリーズで有名な知念実希人さんの クローズド・サークル型ミステリ。 『仮面病棟』と『時限病棟』。 いやは…

【ノッキンオン・ロックドドア】

今回は文庫本じゃないので番外編。 青崎有吾さんの『ノッキンオン・ロックドドア』。 単行本として販売されていたのを 書店で見かけて、つい購入してしまいました。 買ってから読むまでに、時間がかかってしまったけれど 読み始めたら一気読み。 面白かった…

【優しい死神の飼い方】

昨晩、眠れなくて読んでた。 昼間に書店に行ったときに、平積みされてたから すぐに目に入った。 知念実希人さんの『優しい死神の飼い方』。 天久鷹央シリーズで、何度もレビューさせてもらっている著者さん。 デビュー作の仮面病棟も含め、常に病気、病院に…

【いつか、眠りにつく日】

いぬじゅんさん著『いつか、眠りにつく日』。 元はケータイ小説作家さんだった様子。 スターツ文庫自体が、よりライトな小説を扱っているのかなあ、 本を読み慣れてない中高生あたりにオススメなライトノベルですね。 交通事故で死んでしまった主人公。 未練…

【砕け散るところを見せてあげる】

かなり前に読んでから、レビューするのを忘れてた本。 竹宮ゆゆこさんの『砕け散るところを見せてあげる』。 以前、『知らない映画のサントラを聴く』のレビューを書いたけれど、同じ作者さん。 そして、後で知ったのだけれど、アニメ『とらドラ!』とかの作…

【謎好き乙女と偽りの恋心】

これは、今日 ベッドの中で読んでいた本。 体調を崩しているのに、眠れなくて 読書が進んでしまうのは少し罪悪感があるけれど。 こちらも、シリーズで愛読している 謎好き乙女シリーズの新刊。 2月に出ていたのに、なかなか手に入れられずにいました。 こち…

【スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ】

先週末に読んだ本。 天久鷹央の事件カルテシリーズ、 時系列的には、一番はじめの事件になります。 それまでのシリーズでちらりと出てきた 「宇宙人」の話が解き明かされるとのことで わくわくしながら読みました。 そして、小鳥先生と鷹央の初々しいやりと…

【僕は君を殺せない】

タイトルに惹かれ、 表紙絵に目を奪われ、 裏表紙に書かれた 「問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう?」 の言葉に購入を決めていました。 二人の視点で、ストーリーは進んでいきます。 名前を伏せた「僕」と、「俺」。 その二人の関係性も、 二人を…

【スクールカースト殺人教室】

新刊が出る、とTwitterで流れてきたのもあり、 ついつい発売日に買っちゃった本。 堀内公太郎さんの『スクールカースト殺人教室』。 もう題名を見るからして、アブナイ雰囲気が感じ取れます。 堀内さんは、以前紹介した「森くま」シリーズの著者ですが、 毎…

【妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー】

儚くて美しい伊織さん。 そしてまた儚くて脆いマメくん。 そんな二人の描かれた新刊 『妖奇庵夜話シリーズ グッドナイトベイビー』。 帯の言葉は、昔 自分でも考えたことのあることだったから なんだか心を見透かされたようで怖かった。 今回の物語も重かっ…

【スターティング・オーヴァー】

三秋さんのデビュー作、 『スターティング・オーヴァー』。 ずっと探していて、やっと見つけられたので すぐに購入。 ここ最近、一番好きな作家さんだと思います。 ああ、勿論 歌野さんは別格です。 デビュー作なので、やはり後作ほどの巧妙さや切なさが足り…

【天久鷹央の推理カルテシリーズ】

ここ数日、読んでいた本。 仕事が忙しくて、週末や体調が優れずにベッドの中にいたときなどに こつこつ読んでいました。 知念実希人さん著『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ。 現在は写真の4作目まで発刊されています。 帯にある『メディカルミステリー』の…

【櫻子さんの足下には死体が埋まっている はじまりの音・狼の時間】

美容院にいる間に、読みきったのでレビュー。 櫻子さんシリーズ。 はじまりの音は、昨年の9月に発刊され 狼の時間は今年の1月に発刊されました。 読もう読もうと思いながら積み本になっており、 2巻溜まっちゃったので、一気読み。 アニメ化して、ますます …

【汚れた赤を恋と呼ぶんだ】

年始に買って、読めずに置いていた 河野さんの階段島シリーズ、第三作。 『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』。 ようやく読みました。 今回は、物語が進む、というよりも 七草くんや真辺さんの過去、が分かるアナザーストーリーのような感じ。 青、白ときて、今度は…

【僕は何度でも、きみに初めての恋をする。】

昨晩、眠れなくて読んで ぼろぼろと泣いてしまった文庫本。 沖田円さんの『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』 帯に書いていることは、 基本、挑戦として受けます。 幸せの涙なのか、無念の涙なのか。 どんな気持ちになるのだろう、と 読み進めた結果…

【君の色に耳をすまして】

今年最後の文庫レビューかなあ。 小川晴央さんの『君の色に耳をすまして』。 以前紹介した『僕が七不思議になったわけ』の作者さんの2作目になります。 どこか不思議で、 実際にはあり得ないことができる主人公のお話。 ファンタジーと分かっていても、 現…

【彼女を好きになる12の方法】

ずっと読みたかったけれど、 お迎えが遅れてしまった文庫。 入間人間さんの『彼女を好きになる12の方法』。 8月発刊で、なかなか手にするのが遅れてしまった。 入間さんの本は、 入り方というか、着眼点が独特でとても好き。 気難しい言葉を使う訳でなく、 …

【秘密結社にご注意を】

昨晩、眠る前に読んでいた文庫本。 新藤卓広さんの『秘密結社にご注意を』。 よく参考にしている『このミス』大賞の 11回優秀賞を受賞した作品です。 作者さんが、私と2才しか変わらないという若さで この作品がデビュー作。 そこにも驚きだったけど、それ以…

【知らない映画のサントラを聴く】

新潮文庫の総選挙、 第7位にランクインした 『知らない映画のサントラを聴く』。 竹宮ゆゆこさんの、恋愛小説。 純愛や、切なさを謳う恋愛小説は はいて捨てるほどあるけれど 『圧倒的恋愛小説』と掲げる小説は、 今まで見たことがありませんでした。 会話文…

【いたいのいたいの、とんでゆけ】

続いてさきほど紹介した三秋 縋さんの本です。 『いたいのいたいの、とんでゆけ』。 優しいタイトルとは裏腹に、 帯に書かれたフレーズは少し驚き。 「あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」 こちらの主人公、湯上も どうしようもない人です。 はじ…

【三日間の幸福】

今回持ち帰った本の中で、 一番の収穫でした。 この本、ホントすごい。 三秋 縋さん著『三日間の幸福』。 もうね、何も言わないから読んで欲しいって思う。 何度も鳥肌が立った。 幸せになって欲しい、どんなお粗末な結末でもいいから ありきたりでいい幸せ…

【天才ハッカー安部響子と五分間の相棒】

本屋さんで一押しされてた文庫本。 一田和樹さん著『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』。 最近の文庫はほんと、表紙絵こだわってるな! 気だるげな黒髪美女、ありがとうございます。笑 謎のハッカー集団「ラスク」。 悪質企業をこらしめる「正義の味方」…

【人狼ゲーム crazy like a fox】

こちらもシリーズ通して読んでいます。 川上亮さんの『人狼ゲーム crazy like a fox』。 前作を読んだ時の予想通り、 今回は妖狐サイドでした。 ゲームプレイヤーが増えると、第三勢力として追加される役職ですね。 狼に殺されることはないけれど、 占いをさ…

【神様の御用人シリーズ】

昨年末から、続編もちゃんと読んでいたのに レビューをすっかりし忘れていたので 一気に更新。 浅葉なつさんの『神様の御用人』シリーズ。 もう4巻まで出ています。 古事記・日本書紀などなど、日本の神様について 興味のある方におすすめのこのシリーズは …

【謎好き乙女シリーズ】

今回の文庫レビューは 2冊まとめて。 瀬川コウさん著 『謎好き乙女と奪われた青春』と 『謎好き乙女と壊れた正義』。 いやはや良かった。 帯にもある通り、新潮文庫の総選挙に ランクインしたシリーズなのですが まず、文庫の装丁が好み。 同じく新潮文庫総…

【神様ゲーム】

2015年の本格ミステリ大賞受賞作品、 麻耶雄嵩さん『神様ゲーム』読了。 素直な感想は、「これは本格ミステリなのかしら」でした。 自分のことを「神様」だと名乗った転校生。 彼の話すことは、嘘なのか真実なのか。 自分の町で起きた猫殺しの事件を追う主人…

【君にさよならを言わない】

こちらは今日読んだ本。 帯にもある通り、『ぼくは明日、昨日のきみのデートする』の作者、七月隆文さんの本ですね。 事故をきっかけに、幽霊が見えるようになった主人公。 出会ったのは、6年前に亡くなった初恋の幼馴染み。 死んでしまった人の気持ちを汲…

【既読スルーは死をまねく】

これも読んだままになってた文庫。 森くまの堀内公太郎さんの新刊でした。 『既読スルーは死をまねく』。 堀内さんはいつも、新しいものというか SNSなどの時代に合わせたものをすぐ取り入れていて キャッチーだなあと感心します。 既読スルー、なんて言葉は…

【ぼくらは夜にしか会わなかった】

読んだままになっていた文庫本。 市川拓司さんの『ぼくらは夜にしか会わなかった』。 タイトル買いをした本。 こういう意味深な言葉選びが、どストライクです。 手にとって、表紙絵もとても良かった。 中身としては、短編集なので やっぱり物足りなさを感じ…

【その白さえ嘘だとしても】

続けてご紹介。 『その白さえ嘘だとしても』 さきほど紹介した「階段島」シリーズの第二弾。 「あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。」 裏表紙にある言葉に、胸を刺された気がしました。 階段島の秘密を明かすこの巻は、 必ず1巻を読んでから手…