2012-06-16 電車の中に君を捜して ないとさま 寝付ける訳もなく、 腫れぼったい目に強張った口元。 顔色が良くないのは元々。 頭がいっぱいで、 少ししんどい。 大学に行くよりも早い時間に 電車に乗り、 ヘッドフォンで遮断したまま、運ばれる。 荷物を最低限まで減らしたから リュック1つで済んだけど やっぱり重い。 鈍行を乗り継いで、4時間。 きみのお家まで、 少し長い道のり。 指輪は首から下げてある。 怖くなったら、握り締めよう。 深呼吸を繰り返し、 無くならない不安が、 圧迫し続ける朝。 =遊兎=