・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

あの時なれなかったことを、



今でも、引きずっているのかもしれないな。


大事な人が苦しいときの
「逃げ場所」になりたいと思うのは

きっと、彼のことがあるからだと思う。


きみが苦しくなった時、
感情が無くなって、只の器になった時
逆に、感情が高ぶってどうしようも無い時、
死にたい時、

携帯が鳴って、
私の名前を呼ぶんだ。

そうやって必要としてくれた
彼、の
苦しさとか、哀しさとか
虚しさを、

埋められなかったから、

彼は居なくなって
どこかに消えちゃって。



最後の最後で、
帰る場所にも、逃げる場所にも
なれなかった。


不甲斐なくて、何よりも辛かった。

自分に価値を見いだせなくなった。


怖くなったよ、
誰か、と仲良くなれば
いつか、みんな居なくなりそうで。

そのとき、いつも思い知らされるんだろうって

帰る場所どころか、逃げ場所にすらなれないってさ。


それを意識して、人づきあいしてるわけじゃないし
困っている友人がいれば
できるだけ、協力するけれど

どこかで一線を引いてるのは
それが原因なのかな、とも思ってしまう。


私は一番じゃないから、って
セーブしておかないと
自己嫌悪で潰れてしまうから。

そうなったら問題が余計にややこしくなってしまうし
そんなの誰も望まない。


わかんないや、
結局、私は

きみの一番になりたかっただけで

みんなの一番になりたい訳じゃない。


でも、きみ並みに大切にしている人が出来て
同じように思うって事は
やっぱり、気にしてるんだと思う。

怯えてるんだと思う。


きみの逃げ場所になれなかったこと、
帰る場所に、なれなかったこと

ずっと、後悔し続ける。



=遊兎=