・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

君は僕じゃなくて良い

ふと、チェシャのことを考えます。
最近は、ないとさまと呼ぶよりも
しっくり来ます。
でもやっぱり、彼はないとさまです。


好きな理由や、どこが好きだったかなんて
もうずいぶん経ってしまったから
忘れてしまったけれど
(正確には、嫌いだった部分が分からないからどうしてこんに惹かれたのか忘れてしまったのだけれど)

彼を好きでいる私は、
生まれてから削り落ちていく劣化の中で
唯一、完成した状態に近いのだと思います。
彼を好きでいれば、私は満たされてる。
幻想かもしれないけれど、そう思うんです。

だから、私は彼がいなくても
生きていられて
ただ、一生満たされないまま
想像のきみを追って
自らを閉じ込めるのでしょう。

それでも良いと望むのは
不幸なことでしょうか。

私は誰かに幸せにして欲しいとは思わないし
そうやって自己満足に巻き込まれるくらいなら
いっそ首を掻き切って死んでやりたい。

私は私のしたいようにしか生きられない。
誰かの勝手に振り回されることも
都合の良い言葉で擦り寄ってくることも
赦しはしないのだから。

もう二度と会えないのだと
そう言われても
そう感じても

私が私として完成しているためには
彼を好きでいたいのだから

それを誰かにとやかく言われる必要はない。

=遊兎=