互いの誠意のために、今夜は止めておこう
昨晩、ふと
ないとさまからLINEが飛んできて
少し話をしていた。
恋人さんが夜勤で居なかったようで
暇な夜に連絡が来ることがある。
何ヵ月に一度、というレベルで
気が向けば話に付き合うし
気が向かなければ、そのまま静かにお休みと交わして終わる。
昨日はたまたま、気分が乗ったから
1時間ほど言葉を交わしていた。
年末の挨拶を交わすなんて、珍しいねえ
なんて、少し皮肉を言ったら
歳をとっただけだよ、と少しの淋しさを含ませた言い方だった。
話しているうちに、声を交わしたくなったらしく
通話しないか、なんて誘いもあったけれど
やんわりと断った。
「文字ならまだしも、声を交わすのは
なんとなく、罪悪感が募るのよね。」
そう答えた私に、
「まあ分かる。笑」
ときみから返事があったから
「今更、なにが起こるとも思わないけれど
互いの誠意のために、今夜は止めておこう」と冗談めかして終わりにした。
彼は私の真っ直ぐな好意がにがてなのだと話した。
嫌いなのではなく、にがてだと。
少しでも後ろめたいことがある人間は
きみの視線に堪えられないんだよ、って。
私すらも持て余してるこの『好意』を
今はもう上手に隠すようになったけれど
未だに彼にはその片鱗を見せてしまう。
雑じり気のない好意が
彼にとって、得体の知れないものだったのかもしれない。
そして、知らないうちに
同じ想いを強要されるように感じていたのかもしれない。
今はもう上手に目を伏せられるようになったから、と笑ったけれど
昔の方がよっぽど、
澄んだ声できみの名前を呼べたと思う。
良いお年を。と言い合って終わった
文字のやり取りをふと思い出す。
今年もきみが居た。
それだけで、少し
私は幸せだった。
=遊兎=
ないとさまからLINEが飛んできて
少し話をしていた。
恋人さんが夜勤で居なかったようで
暇な夜に連絡が来ることがある。
何ヵ月に一度、というレベルで
気が向けば話に付き合うし
気が向かなければ、そのまま静かにお休みと交わして終わる。
昨日はたまたま、気分が乗ったから
1時間ほど言葉を交わしていた。
年末の挨拶を交わすなんて、珍しいねえ
なんて、少し皮肉を言ったら
歳をとっただけだよ、と少しの淋しさを含ませた言い方だった。
話しているうちに、声を交わしたくなったらしく
通話しないか、なんて誘いもあったけれど
やんわりと断った。
「文字ならまだしも、声を交わすのは
なんとなく、罪悪感が募るのよね。」
そう答えた私に、
「まあ分かる。笑」
ときみから返事があったから
「今更、なにが起こるとも思わないけれど
互いの誠意のために、今夜は止めておこう」と冗談めかして終わりにした。
彼は私の真っ直ぐな好意がにがてなのだと話した。
嫌いなのではなく、にがてだと。
少しでも後ろめたいことがある人間は
きみの視線に堪えられないんだよ、って。
私すらも持て余してるこの『好意』を
今はもう上手に隠すようになったけれど
未だに彼にはその片鱗を見せてしまう。
雑じり気のない好意が
彼にとって、得体の知れないものだったのかもしれない。
そして、知らないうちに
同じ想いを強要されるように感じていたのかもしれない。
今はもう上手に目を伏せられるようになったから、と笑ったけれど
昔の方がよっぽど、
澄んだ声できみの名前を呼べたと思う。
良いお年を。と言い合って終わった
文字のやり取りをふと思い出す。
今年もきみが居た。
それだけで、少し
私は幸せだった。
=遊兎=