・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

自分をもっと労るんだ


アイコンを変えたよ。

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私は人たらしだろうか、と
青に問い掛けた。

私はとても最低なことをし続けてるんじゃないかって。


青はそういうことを云うと、すごく怒る。
ぼくがぼくを痛め付けるような思考をすると
とても分かりやすく怒る。

少しくだけた口調のまま、
わああっと言葉を伝えてくれる。

その言葉はまるで
傷を覆う絆創膏のようだけれど

いつだって青は、私の傷の何十倍も大きい絆創膏を貼る。
丸ごと包んで、簀巻きみたいになってるぼくを
そのまま、休めってベッドに転がす感じ。


大袈裟なくらい、青は私のことを好いてくれる。
おいおい大丈夫か、とこっちが言いたくなるくらい
ぼくの良さを語ってくれる。
気恥ずかしさと、ぼくの理解が追い付かなくて、
たまにぽかんとしてしまうけれど

本当はとても感謝してる。


無駄にぼくは傷つこうとする。
それが当たり前で、そうしなくちゃいけないと
何かに洗脳されている。

それを知っていて、叱っても直せないぼくに
必死に治療を繰り返す。

ひとたらし、なんて言うなよって
ああ、きっと、こういう哀しいことをいうと
青まで傷つけてしまうんだろうか、とふと思った。

それでもきっと、ぼくは哀しかったことを口にしてしまうし、
その言葉はいつだって、自分の一番痛いところを貫いていく。

痛みにはずいぶん慣れても、自分の痛いところを知ってるから、とても効率的にいたぶれる。


そうして傷だらけになると、
青は、また大きな絆創膏を持って走ってくる気がする。

もっと周りを信じろ、周りに助けを求めろ
遊兎を好きで集まってきた人たちだろ、って

ごめんと謝る口にまで
きっときみは絆創膏を貼る。

ああまた間違えた、
こういうときは、ありがとうって言うんだ。

=遊兎=