・*:..。o○君の歌声○o。..:*・

傲慢と無垢故の自意識過剰、 それもまた愛すべき 暴君 、

そう、何も変わらないはず

きみが見つかったからといって
私の生活には何も変わらない。
いなかったんだから、
きみは私の非現実。

現実のきみは、
きっと思っているより
残酷で、卑怯だから

いつも、思うの
ああ、これで嫌いになれるのかもしれないって

そう、思うのに
中毒的なきみの魅力は
触れていないときに限って
奥の方で疼いて、
私を突き動かす。

そう、とても卑怯な狡い人。



おうちの方への報告だけは
ちゃんとしなければいけないから
その返事が済んだら、どうしようか。

シュレディンガーの猫だった、
きみが生きているか分からなければ
希望と絶望は半々だったのに。

生きているきみに出会えてしまったら
答えはどちらか知ってしまう。

私の現実には何一つ影響のない
残酷な結論。


=遊兎=